Windows 10ではタスクバーに対してアプリケーションのショートカットを表示させることができますが、特定のファイルを表示させることは意外と難しいものです。
ファイルのピン留めはできない?
タスクバーにピン留めをする場合、アプリケーションであれば対象のファイル(もしくはショートカット)をドラッグ&ドロップするだけでできます。
ただ、特定のファイルとなると話は別で、ドラッグ&ドロップしても関連付けされたアプリケーションが起動するだけでファイル自身を開くことはできません。
しかし、特殊なショートカットファイルを作成すれば、タスクバーにテキストなど任意のファイルをピン留めすることができます。
参考 Windows 10のショートカット『ピン留め』とは?
ファイルをピン留めする手順
- デスクトップの任意の場所で右クリックし、表示されたコンテキストメニューから『新規作成→ショートカット』をクリックします。
- ショートカットの作成において “項目の場所を入力してください。” に対して『[アプリのパス] [ファイルのパス]』を入力し『次へ』をクリックします。
C:\Windows\System32\notepad.exe c:\dummy.txt
例として “メモ帳” で “dummy.txt” と言う名のテキストファイルを開きます。“アプリのパス” と “ファイルのパス” は半角スペースで区切ります。
- 続けて “ショートカットの名前を付けてください。” より任意の名前を入力し『完了』をクリックします。
- 作成したショートカットをタスクバーへ『ドラッグ&ドロップ』します。
特定のファイルをピン留めするやり方は以上です。
ファイル自体のショートカットはピン止めできないのに、作成したショートカットがピン留めできる理由は、作成したショートカットがあくまでもアプリケーション(この場合はメモ帳)のショートカットであるからです。このアプリケーション『メモ帳』に対して、起動時に目的のファイルのパスを与えている(これを引数と呼びます)ために、任意のファイルが表示できるようになっています。
Windows8.1では “Pin to 8” と呼ばれるソフトウェアで可能のようですが、Windows 10では動作しないとのことなので「できなくなった!」という人は試してみると良いでしょう。