パソコンを新しく購入した場合などに、古いパソコンから新しいパソコンへファイルを移動(またはコピー)したい事があります。外部メディアを使うのも良いですが、直接にファイル・フォルダーのやり取りができると便利です。
ファイル・フォルダーの共有
Windowsなどのパソコンでは、2台以上のパソコン間でファイル・フォルダーの “移動” や “コピー” などが可能です。これは共有と呼ばれている機能で、Windowsには古くから搭載されています。
この共有を使うと、2台以上のWindowsパソコンをネットワーク経由で直接接続しファイルのやり取りが可能となるため、USBメモリーなどの外部メディアを使わなくともファイル・フォルダーの移動・コピーが簡単にできるようになります。
また、Windows 10であれば近距離共有と呼ばれる新機能が便利でオススメです。
同一ネットワーク上に接続する
ファイル・フォルダーの共有はネットワーク経由で行われるため、ファイルをやり取りするパソコンを同じネットワーク上(LANなど)に接続する必要があります。Wi-Fiルーターなどを既に利用しているのであれば、同じWi-Fiルーターに接続するだけで完了します。
2台のパソコンをLANケーブルなどで直結することも可能ですが、この場合にはLANケーブルに “クロスケーブル” が必要であったり、別途にネットワークの設定を行う必要があったりと煩雑になるためオススメはしません。
共有の初期設定を行う手順
ファイル・フォルダーの共有は、事前に様々な設定をする必要があります。
ネットワークプロファイルを変更する
- タスクバーより『ネットワークアイコン(Wi-Fiアイコン)』をクリックします。
- 表示された一覧より “接続中のネットワーク” を選択し『プロパティ』をクリックします。
- ネットワークプロファイルより『プライベート』を選択します。
共有を有効にする
- 設定より『ネットワークとインターネット』をクリックします。
- ネットワークとインターネットの “状態” より『共有オプション』をクリックします。
- 共有の詳細設定より “ネットワーク探索を有効にする” と “ファイルとプリンターの共有を有効にする” をオンにし『変更の保存』をクリックします。
共有する手順
共有の許可
- 対象のファイル・フォルダーを右クリックし、表示されたコンテキストメニューより『プロパティ』をクリックします。
- プロパティの “共有” より『共有』をクリックします。
- ネットワークアクセスより “共有する相手” と “アクセス許可のレベル” を選択し『共有』をクリックします。
「自分以外に誰も使わない」「誰でも使ってよい」と言う場合には “Everyone” に対してアクセス許可を行うと簡単です。
- 共有が完了したらファイル・フォルダーにアクセスするための “パス” を取得します。
ファイル・フォルダーを開く
ファイル・フォルダーの共有が完了したら、先に取得した “パス” を使って別のパソコンからエクスプローラーなどでアクセスすることができるようになります。
file://(パソコン名)/Users/xxxx/Desktop/test/share
また、共有したファイル・フォルダーが複数ある場合には “パソコン名” でアクセスしてからファイル・フォルダーを選択することも可能です。
//(パソコン名)
会社などでファイルサーバーを使用しているような環境では、わざわざ共有をする必要はありませんが、自宅で大容量のデータを移動(コピー)させたい時などには非常に便利な機能です。少々、設定は複雑で「共有できない」と言ったトラブルが付きまとうので、1つ1つの設定を確実に行うようにしてください。