WindowsパソコンにインストールできるAndroid OS『Remix OS for PC』が話題なので試してみました。低スペックパソコンでも動作するので今後が気になるOSです。
『Remix OS for PC』とは?
パソコンで動作するAndroid互換のOSです。
スマートフォンやタブレットにインストールされているAndroidと違い、Windowsのように複数のアプリをマルチウィンドウで動作させることができるので、パソコンで使用するのに適したOSでしょう。
ベースはAndroid 5.0 Lollipopで、 IntelベースであればWindowsだけでなく、Macでも動作させることができるようです。
インストールするとどうなる?
インストールはWindows上から行い、インストールが完了すると起動時に『Windows』と『Remix OS for PC』のどちらを起動するかを選択します。そのため、現在の環境を壊すことなくインストールをすることが可能です。
また、アンインストールもWindows上から通常のソフトウェアと同様にアンインストールすることが可能なので簡単にお試しすることができます。
インストール手順
今回インストールしたパソコンはPanasonic CF-N9で、Windows10 64bitにアップデート、メモリは2GBに減らした状態で行いました。
- インストール対象のパソコンからブラウザで『Remix OS for PC – Android Re-engineered for PC Productivity』にアクセスしインストールファイルをダウンロードします。
今回は64bit版をダウンロードしました。
- ダウンロードしたファイルを解凍し『remixos-installation-tool』を実行します。
- 起動したウィンドウの『browse』をクリックし『ISOファイル』を選択し『OK』をクリックします。
ISOファイルは解凍したフォルダー内に含まれています。
- System sizeより『データ領域のサイズ』を選択します。
デフォルトのままが適切ですが、最小の8Gを選択しても起動はできるようです。小容量なSSDを使用しているなど、大きなサイズを用意できない場合などは変更すると良いでしょう。
- インストールが完了したら『今すぐ再起動』をクリックします。
『Remix OS for PC』インストールのやり方は以上です。
パソコンを起動するとWindowsなど既存のOSとRemix OS for PCを選択する画面が表示されるので、Remix OS for PCを選択すると起動できます。
初回起動の初期設定
Androidスマートフォンやタブレットと同様に初回起動時に初期設定をおこないます。
初回起動にはOS起動完了までにしばらく時間がかかります。また、初心者には訳の分からない文字列が並んでいますが気長に待つと良いでしょう。
- OSが起動したら言語を選択しますが、今回インストールしたバージョンでは“日本語”は選択できなかったので『English』を選択します。
- “User agreement” が表示されるので、内容を確認し問題が無ければ『Next』をクリックします。
- Wi-Fi setupより自宅や会社のWi-Fiに接続します。
Wi-Fiに接続しない場合や、あとで設定したい場合には『Skip』をクリックすると飛ばすことができます。
- 最後に『Start』をクリックします。
- 『Remix OS for PC』の起動が完了します。
『Remix OS for PC』の初回起動の初期設定は以上です。
これで、操作可能な状態になりました。今回はメモリは2GBのパソコンへインストールしてみましたが、特に問題なく動作しているので低スペックなパソコンでも問題はなさそうです。
日本語化する方法
Remix OS for PCは初回起動時の設定では日本語を設定できませんでしたが、起動後に設定より日本語を選択することができます。
- デスクトップから『Settings(設定)』を開き『language & input(言語と入力)』をクリックします。
- language & input(言語と入力)より『language(言語)』をクリックします。
- language(言語)ダイアログより『日本語』を選択し『OK』をクリックします。
日本語化するやり方は以上です。
iPhone/iPadに母艦となるMacOSがあるように、Androidスマートフォン/タブレットにも、このような母艦となるOSがあると良いかもしれません。