ノートパソコンを持ち歩いて外出先で使用しているとバッテリーの持ちが気になります。モバイルノートパソコンと言ってもACアダプターを持ち歩くのも面倒だし電源が使えないことも多いので、ノートパソコンのバッテリー稼働時間をできるだけ伸ばしてみました。
プロセッサの電源管理
バッテリーが搭載されたノートパソコンは外出先でパソコン作業するのに適しています。
昨今では本体の小さなモバイルパソコンも増えてきており、持ち出しやすくなってきましたが、本体が小さければ小さいほど搭載されているバッテリーの容量も小さくなるので、稼働時間が短いことが多いです。
ACアダプターを一緒に持って行けば電源を確保できる限りは充電が可能ですが「荷物を増やしたくない」と言う場合も多いでしょう。また、電源が確保できなければ無用の長物となります。
Windowsパソコンでは様々な省電力設定が可能ですが、どれも大きく省電力化できるものでは無く「設定しないよりはマシだろう」と言った設定が多いです。しかし、プロセッサの電源管理を設定することによって、CPUの動作を制御して大幅に省電力化することができるようになります。
電源管理の使いかた
プロセッサの電源管理は標準で非表示になっていることがあります。その場合には、レジストリを編集して表示させる必要があります。
レジストリを編集する手順
- レジストリエディタより以下の場所を開き “Attributes” のDWORD(32bit)値を『2』に変更します。
コンピューター\HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Power\PowerSettings\54533251-82be-4824-96c1-47b60b740d00\be337238-0d82-4146-a960-4f3749d470c7
- レジストリエディタより以下の場所を開き “Attributes” のDWORD(32bit)値を『2』に変更します。
コンピューター\HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Power\PowerSettings\54533251-82be-4824-96c1-47b60b740d00\bc5038f7-23e0-4960-96da-33abaf5935ec
Attributesが無い場合には新規に作成します。
レジストリを編集するやり方は以上です。
これで、プロセッサの電源管理が表示されるようになったので、電源オプションより設定を変更します。
設定を変更する手順
- 設定より『システム』をクリックします。
- システムの “電源とスリープ” より『電源の追加設定』をクリックします。
- 表示された電源オプションの “電源プランの選択またはカスタマイズ” より『プラン設定の変更』をクリックします。
- プラン設定の変更より『詳細な電力設定の変更』をクリックします。
- 電源オプションより『プロセッサの電源管理』を変更します。
設定値は任意ですが、今回は “最大のプロセッサの状態” を60%に “プロセッサパフォーマンスの向上モード” を無効に設定しました。
プロセッサの電源管理の設定を変更するやり方は以上です。
昨今のパソコンは、比較的にオーバースペック気味なので、CPUの性能を少々落としたところで不便になることは少ないでしょうが、あまりにも操作に支障が出る場合には設定値を変更して様子を見ると良いでしょう。