ノートパソコンなど有線LANと無線LANの両方が搭載されている場合、パソコンをWi-Fiのアクセスポイント化することでWi-Fiルーターなどが無くてもWi-Fi機器をインターネットに接続することができます。要するに「PCからWi-Fiを飛ばす」と言うことができます。
これまでの方法は?
スマートフォンのモバイルネットワークを用いてパソコンなどをインターネットに接続することを “テザリング” と呼びますが、逆にパソコンのインターネット接続を用いて、スマートフォンなどをインターネットへ接続することもできます(逆テザリング)。
Windows7や、Anniversary Updateより前のWindows 10では、複雑なコマンド入力をすることで実現してきましたが、比較的に新しいWindows 10では、スマートフォンでテザリングするのと同じような感覚でオン/オフを行うことができます。
注意点として、逆テザリングをするためにはパソコン本体に「インターネットへ接続するLAN(有線LANなど)」と別に「Wi-Fi(無線LAN)」 が必要になります。ノートパソコンには “有線LAN” と “Wi-Fi(無線LAN)” の両方が搭載されていることが多いですが「有線LANしか無い」「Wi-Fi(無線LAN)しかない」と言う場合には別途アダプターなどを利用すれば接続できるかもしれません。

逆テザリングを設定する手順
- 設定より『ネットワークとインターネット』をクリックします。
- ネットワークとインターネットの “モバイルホットスポット” より『編集』をクリックします。
同画面の “インターネット接続を共有する” がインターネットに接続されたネットワークデバイスであることを確認してください。
- ネットワーク情報の編集より『ネットワーク名(SSID)』と『ネットワークパスワード』を任意に変更します。【任意】
これらの情報は接続する際に必要となります。
逆テザリングを設定するやり方は以上です。
この操作は初回のみので2回目以降は操作する必要はありません。
逆テザリングで接続する手順
- モバイルホットスポットを『オン』にします。
画像は “オフ” の状態でクリックすることで “オン” に切り替わります。
- 先に設定した “ネットワーク名(SSID)” と “ネットワークパスワード” を用いてiPhoneやAndroidスマートフォンなどから接続します。
- モバイルホットスポットの “接続されているデバイス” に接続したデバイスが表示されていることを確認します。
逆テザリングで接続するやり方は以上です。
これまでのやり方では取り扱いが難しく玄人向けでしたが、設定からオン/オフできるようになったことで用意に実現することができるようになりました。
これによりWi-Fi環境が無いという場合でも、パソコンを経由してスマートフォンなどのデータ通信量を節約することができるようになるでしょう。