MACアドレスとは、NIC(ネットワークインターフェースカード)に付与されている一意(ユニーク)な番号ですが、これを追跡することでユーザーの動向を読み取ることが可能です。そのため、Windows 10ではMACアドレスをランダムに変更できるようになっています。
これは、Wi-Fiのアクセスポイントごとに設定できるので「ランダムにするWi-Fiアクセスポイント」「ランダムにしないWi-Fiアクセスポイント」と分けることができます。
MACアドレスをランダムに変更するには “設定” より『ランダムなハードウェアアドレス』を変更します。
ランダムなハードウェアアドレスを変更する手順
- 設定より『ネットワークとインターネット』を選択します。
- ネットワークとインターネットの “Wi-Fi” より『既知のネットワークの管理』をタップします。
新しい接続に対して全て適用する場合には『ランダムなハードウェアアドレス』を変更します。
- 既知のネットワークの管理より “(対象のWi-Fiアクセスポイント)” を選択し『プロパティ』をクリックします。
- 対象のWi-Fiアクセスポイントより『ランダムなハードウェアアドレス』を変更します。
ランダムなハードウェアアドレスを変更するやり方は以上です。
ランダム化することのデメリット
MACアドレスによる追跡を回避することはセキュリティーレベルを強化することができるようになります。
しかし、自宅や会社などのWi-Fiルーターに接続している際、MACアドレスフィルタリングなどを使用していると、MACアドレスがランダムに変更されることにより「接続できない」と言うことになる場合があります。
この時、Wi-FiルーターのMACアドレスフィルタリングを解除すると、今度はWi-Fiルーターのセキュリティーレベルが下がることになるので、どちらを取るかはよく考えたうえで設定したほうが良いでしょう。
また、Wi-Fiスポットなどへの接続時に状態が保存されず都度のログイン操作が必要になる場合があります。

MACアドレスとIPアドレスの違いとは?
どんなデバイスでも、インターネットへ接続するためには “IPアドレス” と “MACアドレス” の2つが必要です。この2つのネットワークアドレスが揃うことで初めてデータを届けることができます。