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WindowsのコンパクトOSを使って起動時間を早くする方法

WindowsのコンパクトOSを使って起動時間を早くする方法

2019年10月30日
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Windows 11やWindows 10には[コンパクトOS]と呼ばれる機能が搭載されており、これを使うとパソコンの起動時間を短縮できるかもしれません。

コンパクトOSとは?

Windows 11やWindows 10の起動高速化する機能です。

システムを圧縮することで読み込みの時間を短縮することができます。また、圧縮することで使用する容量減らす効果もあります。ただし、当然に読み込み後に展開(解凍)する必要があるため、処理コストが増えることになります。

したがって「ハイスペックなのに起動が遅いパソコン(HDDを搭載したパソコンなど)」に効果が期待できます。逆に、もともと「起動が早いパソコン(SSDを搭載したパソコンなど)」では、起動時間の減少と処理コストの増大によって「変わらない」または逆に「起動時間が遅くなる」可能性もあるので注意してください。

コンパクトOSの使いかた

パソコンによってはデフォルトで圧縮状態となっている場合があります。そのため、コンパクトOSを実行する前に「現在の状態をチェック」しておくと良いでしょう。

ストレージへの操作の為、データ消失などのトラブルが発生する可能性は捨てきれません。そのため、すべて自己責任にて操作を行い、何が起きても一切の責任は負いません。

現在の状態を確認するやり方

  1. ターミナル/PowerShell/コマンドプロンプト(管理者)より以下のコマンドを実行します。
    compact /compactos:query
    
  2. 実行結果は[現在の状態]により主に3種類が表示されます。
    パソコンの性能次第では効果がないと判断されることがあります。
    システムは圧縮状態ではありません。管理者が変更しない限り、この状態のままになります。
    
    システムは圧縮状態です。管理者が変更しない限り、この状態のままになります。
    
    システムは圧縮状態ではありません。Windowsにより、圧縮はこのシステムとって効果がないと判断されました。
    

有効にする(圧縮する)やり方

圧縮には長い時間を要する場合があるので注意してください。
  1. ターミナル/PowerShell/コマンドプロンプト(管理者)より以下のコマンドを実行します。
    compact /compactos:always
    
  2. 実行結果を確認します。
    OSバイナリの圧縮が完了しました。
    
    〇ディレクトリ内の〇ファイルが圧縮されました。
    合計〇バイトのデータが、〇バイトに格納されました。
    データ圧縮率は〇:〇です。
    

無効にする(解除する)やり方

圧縮解除には長い時間を要する場合があるので注意してください。
  1. ターミナル/PowerShell/コマンドプロンプト(管理者)より以下のコマンドを実行します。
    compact /compactos:never
    
  2. 実行結果を確認します。
    OS バイナリの圧縮解除が完了しました。
    
    〇ディレクトリ内の〇ファイルが圧縮解除されました。
    

起動時間と容量の変化

動作確認に使用したパソコンはHDDでもSSDでも無くeMMCと呼ばれるストレージを搭載しています。

eMMCは「HDDより早く」「SSDより遅い」と言われているので、一定の効果を期待しましたが、コンパクトOSを有効にする(圧縮する)ことで起動時間が遅くなってしまう結果となりました。

ただし、さほど大きな変化でもなかったので、容量を節約したい場合にはコンパクトOSを利用するのも良いかもしれません。

起動時間 使用容量
解除 33秒 15.7 GB
圧縮 35秒 11.3 GB