PDFファイルの編集と言えば、Adobe Acrobatなど高価な製品ソフトウェアが必要と思われがちですが、簡易的な編集であればフリーソフトでも行うことができます。もちろん、「なんでもかんでも」と言う訳にはいきませんが、覚えておいて損は無いでしょう。
PDFとは?
Portable Document Format(ポータブル・ドキュメント・フォーマット)の略称で、「どんな環境でも同じフォーマットで印刷できる」ことを特徴としています。
パソコンにはWindowsやMac、Linuxなど様々なOS環境が存在しており作成できる文書ファイルも様々です。Microsoft Office(WordやExcelなど)のようにWindowsとMacに提供されているソフトウェアでも、印刷時にズレが生じるなど環境に依存する部分があり、ビジネスの場などでは非常に苦労するポイントです。
しかし、PDFフォーマットを使用すればどんな環境でも同じ文書ファイルが印刷可能であることが期待できるので、相手の環境を深く考慮することなく手軽に文書ファイルを配布することができます。
編集するには?
「PDFファイルを見たことが無い」と言う人は少ないかと思いますが、PDFファイルを作成したことが無いという人は多いかもしれません。
実は作成するだけであれば様々なフリーソフトが用意されており、またWindows 10ではデフォルト機能で作成が可能となっています。
ただ、作成済みのPDFファイルを編集するとなると話は別で、従来であればAdobe社が販売するソフトウェア『Acrobat』が必要でした。しかし、昨今では簡易的な編集であれば行うことができるフリーソフトが登場しています。
参考 WordやExcelなど様々なファイルをPDFファイルに変換する方法
参考 追加アプリケーションなしでファイルをPDF化する方法
PDFを編集する手順
今回は『PDF-XChange Editor』と呼ばれるソフトウェアを使用します。このソフトウェアは一部機能の制限がありますが、フリーソフトウェアとして使用することができます。もともとは “PDF-XChange Viewer” と言う名前のPDFビューアーでしたが、上位互換の上記ソフトウェアに置き換えられました。
インストール
インストール時は英語ですがインストールが完了すれば日本語化されます。
- 公式サイト『Tracker Software Products』にアクセスし『Download』より “PDF-XChange Editor” をダウンロードします。
- ダウンロードしたファイルを展開し、実行したインストーラーより『Install』をクリックします。
- Setup wizardより『Next』をクリックします。
- ライセンスの内容を確認し問題が無ければ『Next』をクリックします。
- セットアップの種類を『Custom』または『Complete』より選択します。
今回は『Custom』を選択しました。
- インストールする内容を選択し『Next』をクリックします。
- 追加項目を選択し『Next』をクリックします。
PDFファイルに対して関連付けしたくない場合には “Set PDF-XChage Editor as default application for PDF files.” と “Show PDF files in browsers”のチェックを外します
- 有償の“PRO”ライセンス所有している場合には入力し『Next』をクリックします。
今回は『Free Version』で使用します。
- 最後にインストールを続行する場合には『Next』をクリックします。
- インストールが完了したら『Finish』をクリックします。
PDF-XChange Editorのインストールは以上です。
使い方
- PDF-XChange Editorを起動したら『ここをダブルクリックして既存のドキュメントを開くことができます』をダブルクリックし、編集対象のPDFファイルを開きます。
- 画面上部のメニューより編集内容を選択すれば、『ハイライト』や『手書き』、『黒塗り』など様々な編集が行えます。
一部は有償の“PRO”ライセンスが必要です。
使い方は以上です。
使ってみて「Free Versionでは使いたい機能が使えない」と言う場合は有償の“PRO”ライセンスを購入すると良いでしょう。