Excelを印刷したら「セルから文字が食み出る(はみでる)」と言う経験がある人は少ないかもしれません。画面では収まっているのに印刷すると食み出るので、古くから頭を悩ませる問題ですが対処法がないわけではありません。
画面と印刷で何が違うのか?
印刷すると「セルから文字が食み出る(はみでる)」と言う現象は、ほとんどの場合でフォント(書体デザイン)が影響していると言われています。
パソコンで使用するフォントは大きく “等幅フォント” と “プロポーショナルフォント” の2種類に大別することができますが、問題になるのはプロポーショナルフォントで、このフォントは「文字ごとに文字幅が異なる」のが特徴であり、表示と印刷で文字幅が狂ってしまうことがあります。
このため、等幅フォントを使うことで解決することが多いですが、何らかの理由によって変更できない場合は他の対処方法もあります。
食み出ないように設定するには?
フォントを変更する
- 対象のセルを選択(範囲選択)します。
- リボンの “ホーム” よりフォントを『(等幅フォント)』に変更します。
等幅フォントは『MS ゴシック』などで、プロポーショナルフォントは『MS Pゴシック』などです。
自動で縮小する
- 対象のセルを選択(範囲選択)します。
- 選択した部分で右クリックし、メニューより『セルの書式設定』を選択します。
- セルの書式設定の “配置” より『縮小して全体を表示する』をオン/オフを切り替えます。。
オンにすると縮小されます。
自動で改行する
- 対象のセルを選択(範囲選択)します。
- 選択した部分で右クリックし、メニューより『セルの書式設定』を選択します。
- セルの書式設定の “配置” より『折り返して全体を表示する』をオン/オフを切り替えます。。
オンにすると改行されます。
列幅を広げる
手動での調節は難しいので自動調節をオススメします。
- 対象のセルと隣のセルの境界に “マウスカーソル” を移動させダブルクリックします。
Excelで列の幅や行の高さを一瞬で最適化する方法Excelのセルに長い文字列を入力すると途中で幅が足りなくなってしまうことがあります。いちいち調整するのは面倒なので、後から一瞬で自動調節すると良いでしょう。
- 適切な幅に調節されます。
一見すると「広すぎる」と感じても印刷すると適切な幅になっているハズです。
食み出ない(はみでない)ように設定するやり方は以上です。
これで全てが解決するとは言えませんが、多くの場合で対処できるかもしれません。