普段使っているうえでは便利なブラウザキャッシュも開発者の立場からすると困ることがあります。キャッシュを適切に管理することは思わぬトラブルを防ぐことにもつながるので、Windowsにインストールできる良く使うブラウザについて覚えておいて損は無いでしょう。
閲覧履歴やブラウザキャッシュとは?
閲覧履歴は、文字通りブラウザでアクセスしたWebサイトの履歴です。以前に閲覧したWebサイトを再度表示させるのには便利な機能ですが、パソコンなどを共有している場合には閲覧データは個人のプライバシーとなってしまうので、閲覧後には削除しておくことが望ましいでしょう。
ブラウザキャッシュとは、ブラウザからアクセスしたWebサイトのデータを一時的に保管して置き、次回アクセスした際の表示速度を早くする仕組みです。普段使用している分には便利な機能ですが、キャッシュを保持しているとWebサイトの情報が更新された場合でもキャッシュを表示してしまうなどの不都合が生じる事があり、場合によっては手動で削除するなどの対処が必要になります。
特別な理由がない限りは手動で削除する必要はありませんが、必要に応じて削除すると良いでしょう。また、パソコンにRAMディスクなどがある場合、キャッシュの場所を変更することでパソコンの電源を切るたびに内容が消去されるため、わざわざ手動で消す必要が無く便利です。
キャッシュを削除する手順
Google Chrome
- Chromeより右上の『メニューアイコン』をクリックし、表示されたメニューより『設定』をクリックします。
- 設定より『詳細設定を表示…』をクリックします。
- 詳細設定より『閲覧履歴データの消去…』をクリックします。
- 閲覧履歴データを消去するダイアログより『対象の項目』を任意に選択し『閲覧履歴データを消去する』をクリックします。
“次の期間のアイテムを消去” に注意してください。
Chromeの閲覧履歴・ブラウザキャッシュを削除するやり方は以上です。
Mozilla Firefox
- Firefoxより右上の『メニューアイコン』をクリックし、表示されたメニューより『オプション』をクリックします。
- オプションのサイドメニューより『プライバシー』をクリックし、表示された項目より『最近の履歴を消去』をクリックします。
- 最近の履歴を消去ダイアログより『対象の項目』を任意に選択し『今すぐ消去』をクリックします。
“消去する履歴の期間” に注意してください。
Firefoxの閲覧履歴・ブラウザキャッシュを削除するやり方は以上です。
キャッシュの保存先を変更する手順
Google Chrome
- Chromeのショートカットを右クリックし、表示されたコンテキストメニューより『プロパティ』をクリックします。
- Google Chromeのプロパティより “リンク先” の最後に『半角スペース』を入力後『以下の文字列』を追記し『OK』をクリックします。
--disk-cache-dir="V:\TEMP"
Chromeのブラウザキャッシュ保存先を変更するやり方は以上です。
Mozilla Firefox
- ブラウザのアドレスバーに about:config と入力し Enterキー を押下します。
- “動作保証対象外になります” と注意事項が表示されるので、内容をよく読み問題が無ければ 最新の注意を払って使用する をクリックします。
- 画面内の任意の場所で右クリックし、表示されたコンテキストメニューより『新規作成』→『文字列』をクリックします。
- 表示されたダイアログより “設定名” を入力し『OK』をクリックします。
browser.cache.disk.parent_directory
- 表示されたダイアログより “文字列” を入力し『OK』をクリックします。
RAMディスクの場所などをフルパスで入力します。
Firefoxのブラウザキャッシュ保存先を変更するやり方は以上です。
削除する項目によっては、ログイン情報が削除されWebサイトからログアウトされるので、状況に合わせて削除するようにした方が良いでしょう。