XperiaのROMはFTFという形で保存しておくことができます。これまでWindows上でFTFの中身を取り出すためにはLinux Readerと呼ばれるツールが必要でした。しかし、圧縮・解凍ソフトである7-ZipがLinuxのファイルシステムとして使われているext2/ext3/ext4をサポートしたことで7-Zipのみで取り出すことができるようになりました。
必要なもの
- FTFファイル → 「FlashtoolでFTFを作る」を参照
- Flashtool → 「FlashtoolをWindow10にインストールする」を参照
- 7-Zip
7-Zipを使ってFTFから中身を取り出す
FTFから.sinファイルを取り出す
- FTFは拡張子が違うだけで単なるZIPファイルなので圧縮・解凍ソフト(7-Zipなど)を使って解凍します。
拡張子がftfなので圧縮ファイルとして認識されませんが7-Zipを使えば直接解凍できます。よくわからない人は拡張子をzipに変えると簡単です。
- 解凍したファイルの中から、今回は例としてよく使うであろうsystem.sinを使用します。
system.sinを変換
system.sinをsystem.ext4に変換します。prerootedファイルを作成したことのある人はやったことがあると思います。
- Flashtoolを起動し、”Tools”から「Sin Editor」をクリックします。
- system.sinファイルを選択し「Extract Data」をクリックします。
- “Extraction finished to ~”と表示されれば変換完了です。
- 変換したファイルはsystem.sinと同じフォルダーに「system.ext4」として保存されます。
以上で終了です。
7-Zipでsystem.ext4を展開する
system.ext4は正確には圧縮ファイルではありませんが、7-Zipがext4をサポートしているので圧縮ファイルと同様に展開することができます。
- system.ext4を右クリックして表示されるメニューから展開(“展開…”、“ここに展開”、“system\に展開”)をクリックします。
展開中に“Can not create symbolic link:~”とのエラーが表示される場合がありますが、Windows上ではLinuxのシンボリックリンクは作成できないので無視するしかありません。(シンボリックリンクとはWindowsのショートカットのようなもの)
- 展開が完了すればWindows上でファイルを参照することができます。
以上で終了です。
これでFTFの中身を読むことができるようになりました。build.propやgps.confなどファイルの中身を確認したいだけであれば端末に焼きこむより楽に作業できます。