携帯電話やスマートフォンなどの利用明細を確認すると「ユニバーサルサービス料金」と言う見慣れない項目があります。2円から3円程度の少額なので気にしない人も多いでしょうが一体何者なのでしょうか。
ユニバーサルサービス料金ってなに?
ユニバーサルサービス料金とは、ユニバーサルサービス制度によって支払いが義務付けられている料金を指しています。
ユニバーサルサービス制度とは、NTT東日本・西日本による加入電話や公衆電話の維持、110番、118番、119番と言った緊急通報を提供する為に必要な費用の一部を負担する制度です。
負担するのは、ユーザー単位では無く回線契約(電話番号)単位のため、1ユーザーが複数の契約回線を所有していれば回線の数だけ請求されることになります。
また、ドコモやau、ソフトバンクなどの大手キャリアだけでなくMVNO(格安SIM)でも回線契約を行った数だけ請求が行われます。
1回線当たりの負担額
ユニバーサルサービス制度による1回線当たりの負担額は、2017年04月現在では “2円” となっていますが、一定期間ごとに調整されており2017年7月利用分からは “3円” に値上げされることになってます。
また、請求されるのが数円なので気にする人は居ないでしょうが、料金は社団法人電気通信事業者協会が公表するため、基本的にはドコモ、au、ソフトバンクを始めMVNO(格安SIM)も含めて同一料金となっています。
したがって、「〇〇〇〇の方が安い!」と言ったことは無いですが、前述したように回線契約数によって請求金額は異なるので、人によって請求額が異なる場合があります。
例えば、NTTドコモで1回線を契約していれば “ユニバーサルサービス料金” 円が請求され、OCNモバイルONEで3回線契約していれば “ユニバーサルサービス料金x3” 円が請求されます。
ユニバーサルサービス料金は問題ありませんが、請求書や明細書に見慣れない項目があれば、それをきちんと調べて「支払うべきものか」を確認するようにしましょう。