当初はNTTドコモ回線を使った格安SIM(MVNO)が多かったものの、昨今ではauやソフトバンクの回線を使ったサービスも珍しくなくなりました。しかし、スマートフォン本体が各キャリアによってSIMロックされている場合には、当然ながら好きな回線を使うことはできません。
SIMロックとSIMカード
3Gや4Gなどで使われている一般的なスマートフォンには、SIMカードと呼ばれる小さなカードを入れることで “音声通話” や “データ通信” ができるようになります。
このSIMカードは、NTTドコモを始めauやソフトバンクなどの各キャリアはもちろん海外でも同じ仕様で作られているので、サイズ(標準SIM・microSIM・nanoSIM)が合えば、どのキャリアのSIMカードでも入れることができます。
しかし、NTTドコモやau・ソフトバンクなどのキャリアが販売するスマートフォン(iPhoneやAndroidスマートフォンなど)には、販売したキャリアのSIMカードしか使えないように制限(これをSIMロックと呼ぶ)がかけられており、他社のSIMカードを入れても “音声通話” や “データ通信” を行うことはできません。
ただ、SIMロックされたスマートフォンに他社のSIMカードを入れた場合には「どのような挙動になるのか?」と気になったので実際にやってみました。
SIMロックスマホに他社SIMカードを入れるとどうなる?
今回は例として、NTTドコモが販売する “iPhone 5s” と “AQUOS sense SH-01K” に “au回線” のSIMカードを入れてみました(お試し用のプリペイドパック)。
iPhoneの場合
iPhoneでは、SIMカードを入れた際に行うアクティベーション時に「SIMが無効です」と表示され、加えて「SIMロックしているキャリアのSIMカードを入れる」か「SIMロックを解除する」と言ったような案内が行われます。
Androidの場合
Androidスマートフォンでは、起動時に「SIMロックの解除コードを入力」を促されます。その他の案内は表示されないので、突然に画面が表示されたらビックリするかもしれません。
SIMロックされたスマートフォンに他社のSIMカードを入れる機会は少ないので見ることは無い人が多いでしょうが、頭の片隅に入れておくとイザと言う時に慌てないかもしれません。