ここ最近、話題になっている「通信の最適化」。docomoやauは問い合わせれば確認することができますがMVNOの場合は同でしょう。
「通信の最適化」とは?
ユーザの意識しない部分でdocomoやauなどのキャリア側で勝手にデータを圧縮してしまうことが「通信の最適化」です。圧縮と言ってもZIPファイルなどのように元に戻すことができるわけではない(元に戻せない)非可逆圧縮なのでゲームなどをする際に問題になっています。
docomoやauは問い合わせればオフにできる
docomoはSPモードやWEBのMydocomoからオフにする申し込みを行うことができます。auに関しても157(総合案内)へ連絡すればオフにすることができるそうですので、不都合がある場合はオフにしたほうが良いでしょう。
ただし、「通信の最適化」は何も悪いことばかりではありません。画像などが劣化してしまいますが、その分の通信量は削減されているわけなので通信量の節約にはなっています。特に問題が無い場合には「通信の最適化」をオンにしたままのほうがコストパフォーマンスには優れていることになります。
余談ですが、その昔まだPHSがデータ通信の台頭だった頃はユーザ側があえて「通信の最適化」と言うのを行い通信量の削減をしていた時代もありました。なので全く新しい話ではないんですね。
MVNOで確認する場合にはどうすれば良いのか
自分の利用しているMVNOが「通信の最適化」を行っているかを確認したい場合には「通信の最適化を確認するやつ」のようなサイトを利用すると良いでしょう。
上記のサイトはMVNO各社が用意したものでは無く、有志の方が作成してくださったものです。サイトのほうにも書かれていますが上記のサイトで得られる情報が正しいとは限りません。参考程度に考えてください。
また、当たり前ですがMVNOのSIMカードを使用しているスマートフォンでアクセスしてください。
ちなみにMVNOではdocomo側が勝手に「通信の最適化」を行うことは今のところ無いようです。
@fukakou_ spモードにかかる通信の最適化は、NTTドコモ社の「spモードご利用細則」の規定に基づき提供されていると理解していますが、弊社は同社の「卸携帯電話サービス契約約款」に基づき同社設備を利用しており、spモードご利用細則の規定は弊社に適用されることはありません。
— IIJmio (@iijmio) 2015, 6月 28
@fukakou_ 当然ですが、卸携帯電話サービス契約約款にない機能が弊社に対し適用されることはありえません。また、弊社サービスに係る通信はNTTドコモ社のspモードの設備を経由していませんので、約款の適用関係を仮に度外視しても、同社が通信の最適化を行うことは物理的に不可能です。
— IIJmio (@iijmio) 2015, 6月 28
b-mobileなどではプロキシサーバを経由することによって意図的に最適化する仕組みを用意している場合もあります。ただし、利用者側が設定する必要があり、勝手に行われるものではありません。
Webアクセラレーター:http://www.bmobile.ne.jp/devices/accelerator.html
まとめ
「通信の最適化」はキャリア側が勝手にやってしまったことが問題なのであって、最適化自体が悪いわけでは無いと思います。上にも書きましたが、通信量の削減はコストパフォーマンス的には歓迎すべきものです。ただ、ON/OFFを気軽にできるようにすべきだったと思います。特にb-mobileのようにプロキシサーバを経由することによってON/OFFが可能な仕組みは状況に合わせてユーザ側で設定ができるので他のMVNO側でも導入して欲しいものだと思いました。