2019年02月25日(月)に行われたMWC 2019(Mobile World Congress 2019)のプレスカンファレンスにて、2019年の夏モデルとなりうるXperia 1が発表されました。日本国内ではNTTドコモを始めau・ソフトバンクより発売が発表されています。
ラインナップ
2018年まではXperia XZシリーズであったため “Xperia XZ4” として発表されるであろうとされてきましたが、名称が一新されXperia 1となりました。
基本スペック
Qualcomm Snapdragon 855を搭載するハイエンドと言える機種です。
Xperia XZ3のような大きく湾曲したデザインをやめ、従来の比較的にフラットに近いデザインに戻っています。また、もともと側面にあった指紋センサーを背面に移動させたことがありましたが、これを元に戻し従来通りの側面に位置するようになりました。
液晶ディスプレイのアスペクト比が21:9と縦長のディスプレイとなりました。2018年に発売されたスマートフォンの多くは18:9と言う縦長ディスプレイを搭載している機種が多かったですが、それよりも縦長となっています。
Apple PayやGoogle Payが日本国内ではFeliCaを使用していることから、グローバルモデルの時点でFeliCaに対応する期待がありますが、残念ながらNFCのみとなっているため、FeliCaに対応しているのは日本国内モデルのみとなります。ちなみに、このFeliCaはNFCのカードエミュレーションによって搭載されているようで、NFCをオフにすると使えなくなるので注意が必要です。
2018年は2つのレンズが搭載されたデュアルカメラどまりだったXperiaシリーズですが、2019年に登場する機種では特徴の違うレンズを3つ搭載しトリプルカメラとなっています。
一部のAndroidスマートフォンではUSB Type-Cを使った映像出力(MHLなど)に対応していますが、Xperiaシリーズでは過去の機種で対応実績があるものの、昨今の比較的に新しい機種では非対応となっていました。しかし、Xperia 1ではUSB Type-Cを使った映像出力に対応しています。
Xperia 1 (国内モデル) |
Xperia 1 (海外モデル) |
|
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OS | Android 9 Pie | Android 9 Pie |
画面サイズ | 6.5 インチ | 6.5 インチ |
種類 | 有機EL | 有機EL |
解像度 | 4K (1644×3840) |
4K (1644×3840) |
アスペクト比 | 21:9 | 21:9 |
SoC | Snapdragon 855 | Snapdragon 855 |
RAM | 6GB | 6GB |
内部ストレージ | 64GB | |
背面カメラ | 1200万画素 x 3 (望遠・広角) |
1200万画素 x 3 (望遠・広角) |
前面カメラ | 800万画素 | 800万画素 |
非接触IC | NFC / FeliCa (カードエミュレーション) |
NFC |
生体認証 | 指紋センサー (側面) |
指紋センサー (側面) |
Bluetooth | 5.0 | 5.0 |
Wi-Fi | 802.11 a/b/g/n/ac (2.4G + 5GHz) |
802.11 a/b/g/n/ac (2.4G + 5GHz) |
本体カラー | ブラック パープル ホワイト グレー |
Black Purple White Grey |
本体サイズ | 167 x 72 x 8.2mm 178 g |
167 x 72 x 8.2mm 180 g |
バッテリー | 3200mAh | 3330 mAh |
充電 | USB PD (USB Power Delivery) |
USB PD (USB Power Delivery) |
SIMサイズ | nanoSIM (Single SIM) |
nanoSIM (Single SIM) (Dual SIM) |
USB | USB Type-C (USB 3.1) |
USB Type-C (USB 3.1) |
防水・防塵 | IPX5/IPX8・IP6X | IPX5/IPX8・IP6X |
その他 | ワンセグ・フルセグ |
対応バンド
カラーによって販売されるキャリアが異なるため、場合によってはSIMロック解除して「NTTドコモで使いたい」と言う人も居るでしょう。
各キャリアでは機種が対応するバンドを公開しており、他社での使用可否を調べることができます(2019年06月の現在でau版のバンドは未発表)。
各キャリア共にバンド1は共通しており使うことができますが、プラチナバンドなど主要なバンドが使えないので、他社での使用は難しいでしょう。
band | ドコモ | au (UQ) |
SB (Y!) |
ドコモ | au | SB | 海外 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (2.0G) | ● | 〇 | ● | 〇 | ? | 〇 | 〇 | |
3 (1.7G) | 〇 | - | 〇 | 〇 | ? | 〇 | 〇 | |
8 (900M) | - | - | ● | - | ? | 〇 | 〇 | |
11 (1.5G) | - | 〇 | 〇 | - | ? | 〇 | - | |
18 (800M) | - | ● | - | - | ? | - | - | |
19 (800M) | ● | - | - | 〇 | ? | - | 〇 | |
21 (1.5G) | 〇 | - | - | 〇 | ? | - | ||
26 (800M) | - | ●※1 | - | ? | - | 〇 | ||
28 (700M) | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | ? | 〇 | 〇 | |
42 (3.5G) | 〇 | 〇※2 | 〇 | 〇 | ? | 〇 | - |
※●は特に重要なメインのバンドやプラチナバンド
※1:MFBIにてband 18を内包
※2:UQは利用不可
技適マークは?
日本国内で使用するスマートフォンには技適マークが必要とされています。NTTドコモを始めauやソフトバンクなどから販売されるモデルは当然にありますが、海外で販売されているSIMフリー版には無い場合も多いので注意が必要です。
これまでのXperia XZシリーズでは、NTTドコモを始めauやソフトバンクなどの国内キャリアから販売される機種の海外モデルに、技適マークが無いことが多いので過度な期待はできないでしょう。
また、過去に「発表では確認できたが発売された機種では確認できない」と言ったことがあったので発売されるまでは要注意です。
発売日と価格
日本国内での販売は、NTTドコモを始めau・ソフトバンクより取り扱いが発表され、2019年6月中旬以降発売予定となっています。価格は約100,000円程度となっています。