IFA2018(国際コンシューマ・エレクトロニクス展)に先駆け2018年08月30日に行われたプレスカンファレンスにて、2018-2019年の冬春モデルとなりうるXperia XZ3シリーズ “Sony Xperia XZ3” が発表されました。日本国内ではNTTドコモ(SO-01L)を始めau(SOV39)やソフトバンク(801SO)からの発売が発表されています。
Xperia XZ3シリーズの概要
名前からもわかる通り “Xperia XZ2” シリーズの後継モデルで、デザインも踏襲されており目新しさは感じられません。また、グローバルモデルはシングルSIM(SIMカード1枚)とデュアルSIM(SIMカード2枚)の2モデルが展開されていますが、これまでの慣例に従えば日本国内で発売される場合にはシングルSIMのみとなります。
基本スペック
Xperia XZ3 (国内モデル) |
Xperia XZ3 (海外モデル) |
AQUOS zero | |
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OS | Android 9 Pie | Android 9 Pie | Android 9 Pie |
画面サイズ | 6.0 インチ | 6.0 インチ | 6.2 インチ |
種類 | 有機EL | 有機EL | 有機EL |
解像度 | 2880 x 1440 (18:9) |
2880 x 1440 (18:9) |
2992×1440 (19:9) |
SoC | Snapdragon 845 | Snapdragon 845 | Snapdragon 845 |
RAM | 4GB | 4GB | 6 GB |
内部ストレージ | 64GB | 64GB | 128 GB |
カメラ | 背面:1,900万画素 前面:1,300万画素 |
背面:1,900万画素 前面:1,300万画素 |
背面:2,260万画素 前面: 800万画素 |
非接触IC | NFC / FeliCa | NFC | |
生体認証 | 指紋センサー (背面) |
指紋センサー (背面) |
指紋センサー (背面) |
Bluetooth | 5.0 | 5.0 | 5.0 |
Wi-Fi | 802.11 a/b/g/n/ac (2.4G + 5GHz) |
802.11 a/b/g/n/ac (2.4G + 5GHz) |
802.11 a/b/g/n/ac (2.4G + 5GHz) |
本体カラー | ブラック ホワイトシルバー フォレストグリーン ボルドーレッド |
Black White Silver Forest Green Bordeaux Red |
アドバンスドブラック |
本体サイズ | 73 x 158 x 9.9 mm 193 g |
73 x 158 x 9.9 mm 193 g |
約 73 × 154 × 8.8 mm 約 146 g |
バッテリー | 3,330 mAh | 3,330 mAh | 3,130mAh |
充電 | Quick Charge 3.0 USB power delivery |
Quick Charge 3.0 USB power delivery |
|
SIMサイズ | nanoSIM (Single SIM) |
nanoSIM (Single SIM) (Dual SIM) |
|
USB | USB Type-C | USB Type-C | USB Type-C |
防水・防塵 | IPX5/IPX8・IP6X | IPX5/IPX8・IP6X | IPX5/IPX8・IP6X |
その他 | ノッチあり |
ポイント
一番の特徴はXperiaで初の搭載となる有機ELディスプレイです。数年前から告知はされていましたがようやく登場しました。ただ、昨年ぐらいから有機ELディスプレイを搭載した機種も増えてきているので、今さら珍しくも無くなってしまったのが残念なところです。しかし、これによりAmbient Display(アンビエントディスプレイ)が使えるようになったのが大きいでしょう。また、有機ELにより曲面ディスプレイが可能になったことで、左右のベゼル部分が湾曲している点に注意が必要です。
参考 Androidスマホでベゼルレスなタッチパネルの誤操作を防止する方法
デザインは前作のXperia XZ2シリーズから全体的に丸みを帯びており、Xperia XZ3シリーズでも踏襲されています。液晶ディスプレイのアスペクト比は18:9と縦長のディスプレイとなり解像度はQHD+(2880×1440)となっています。液晶サイズ(インチ)が大きめに感じますが、ディスプレイにおけるインチ数は対角線で測るので想像よりも小さめと考えた方が良いでしょう。
Xperia XZ1シリーズまでの指紋認証センサーは電源ボタンに搭載されているのが特徴の1つでしたが、Xperia XZ2シリーズで背面に移動しました。これはXperia XZ3シリーズも同様です。ちなみに背面に移動した経緯は、電源ボタンの指紋センサーは好評だったものの「右手で持つ」ことが想定されているため「左手で持つ」人には使いにくいという声を受けてのことだそうですが、個人的には残念なポイントの1つであり、今後にディスプレイ指紋の普及によって前面に戻ってくることに期待したいです。
参考 スマホの画面に指を置くディスプレイ指紋認証とは?
Xperia XZ2シリーズで廃止された3.5mmのイヤフォンジャックが復活して搭載されることはありませんでした。そのため、Bluetoothまたは専用のアダプター “USB Type-C 2-in-1 Cable EC270” を用いて接続する必要があります。また、ワイヤレス充電 “Qi” に対応しており、専用の充電ドック “Wireless Charging Dock WCH20” も発売されます。

2017年より搭載機種が増えてきたデュアルカメラですが、2018年の下半期になっても “Xperia XZ3” には搭載されることはありませんでした。
海外モデルの注意点
海外で販売されるSIMフリーグローバルモデルを、日本国内で使用するためには「日本国内バンドへの対応」や「技適マーク」が必要となるので注意してください。
対応バンド
昨今ではソニーモバイルより “ホワイトペーパー” が公開されていないため、事前に対応バンドを知ることは難しい状況にあります。発売されれば販売サイトなどには記載されるハズなので、購入時によく確認することをオススメします。
技適マークは?
Xperia Xシリーズ以降では国内キャリア(NTTドコモ、au、ソフトバンクなど)から販売される機種の海外モデルに技適マークが無いことが多いので期待はできないでしょう。また、過去には「発表では確認できたが発売された機種では確認できない」と言ったことがあったの、実際に発売されるまでは要注意です。
非接触IC
Apple PayやAndroid Payが日本国内ではFeliCaを使用していることから、グローバルモデルの時点でFeliCaに対応する期待がありましたがNFCのみとなっています。昨今ではQRコード決済にも注目が集まっているので今後に「絶対にFeliCaが必要」とは言え無いですが、ソニーモバイルのスマートフォンに搭載されていないのは非常に残念です。
発売日と価格は?
海外で販売されるグローバルモデルなSIMフリーは、発売される国ごとに発売日が異なります。速いところでは既に販売されているところもあるので、各販売サイトで要チェックすることをオススメします。価格は約10万円程度が予想されています。
また、日本国内ではNTTドコモはもちろんauやソフトバンクからの発売が発表されており、2018年11月09日に予定されています。