Apple製のタブレット “iPad” は専用キーボード “Smart Keyboard” を取り付けてパソコンのように使うことができますが、パソコンの「ように」ではなくパソコン「として」使うことはできないかと考察してみました。
パソコン化計画
タブレットとして登場したiPad Proですが、専用キーボード “Smart Keyboard” が登場したことにより、ノートパソコンのように使うことができるようになりました。
元々がタブレットであることから、iPad本体とキーボードを合わせたサイズも薄型で重量も10.5インチの場合は1kgを大幅に切る(iPad本体:469g、キーボード:約300g)ため、モバイルノートパソコンとして持ち運ぶのに適しています(但し、サイズによっては1kgを超える場合がある)。
このため、マウスが使えれば一般的なノートパソコンと同様な操作性で扱えるかもしれません。
マウスを使うには?
iOS12までのiPad Proは、あくまでもタブレットであるため一般的なマウスはサポートされておらず接続(Bluetoothなど)しても使うことができません。しかし、一部の専用マウスでは条件付きで使用することが可能です。
専用マウスは、iPad Proにダウンロード&インストールしたMicrosoftリモートデスクトップなどの対応アプリで動作させることができるため、iPad Proでリモート接続したWindowsパソコンなどを “マウス” とキーボード” で操作することが可能になります。
iPadでリモート接続するには?
Microsoftリモートデスクトップを使えば、iPad Proでマウスを使うことができるので、別途にWindowsパソコンを用意すれば接続するだけでiPad Proをパソコンとして使うことができます。
ただし、リモートデスクトップは同一LAN上に機器があれば簡単に接続できますが、インターネットを介して接続するのには少々の難が付きまといます。例えば、外出先から自宅のWindowsパソコンへ接続するためには「Windowsパソコンを起動しっぱなしにする必要がある」「自宅のIPアドレスを知る必要がある」と言った課題を解決する必要があります。
どちらもできないことではありませんが、何らかの理由によってWindowsパソコンがシャットダウンしたりすると手も足も出なくなってしまいます。そのため、DaaS(Desktop as a Service)などのサービスを利用し、デスクトップ環境をクラウド上に構築してしまうとスマートでしょう。DaaSは様々なサービスが提供されており、代表的なサービスではAmazonが提供する “AWS” などがあります。
やっぱりWindows?
様々な方法を考察した上で、最終的に出した個人的な結論は “iPad Pro” で “リモートデスクトップ” を使い “DaaS” に接続する方法でした。
しかし、DaaSなどのサービスを利用するのに「月額費用などのランニングコストが発生する」「インターネットへの接続環境が必須となる」と言ったことが影響し実現には至っていません。
そんな時に、Microsoftより10インチ台のWindowsタブレットである “Surface Go” が登場しました。結局、Windowsを使うのであれば無理にiPad Proをパソコン化するよりは、パソコンとしてフルOSが利用できるWindowsタブレット “Surface Go” を利用したほうが良いのかもしれません。