2017年6月15日よりApple製ではないアプリ(OutlookやGmailなど)からiCloudのデータ(メールやカレンダーに連絡先など)にアクセスするには “App用パスワード” が必要になります。iOSの “2ファクタ認証” が設定済みであればAndroidスマートフォンなどiOS(iPhoneやMacなど)以外からでも生成できます。
Googleアカウントでも同様のことができます。
App用パスワードとは?
App用パスワードとは、いわゆる “2段階認証” の1つです。
Appleが提供するアプリ以外のアプリからiCloudのデータ(メールやカレンダーに連絡先など)にアクセスする為の専用パスワードを発行することで、Apple IDとパスワードだけではアクセスできないようになります。
このため、Apple製ではないアプリを使用している場合には、自分でApp用パスワードを生成する必要があります。
発行する手順
2ファクタ認証を有効にする必要があります。また、iOS 9 または OS X El Capitan 以降を搭載したデバイスを持っていないと言う場合には “2ステップ確認” でも可能なようです。
- ブラウザより『Apple ID を管理』にログインします。
- ログイン後のメニューより『セキュリティ』をタップします。
- セキュリティの “App用パスワード” より『パスワードを生成』をタップします。
- 「このパスワードのラベルを入力:」より『(任意の名前)』を入力します。
- 発行された “App用パスワード” を確認できます。
作成したApp用パスワードは後から確認することはできませんので注意してください。また、無制限に作成できる訳では無く、最大で25個までしか作成できません。
App用パスワードを作成するやり方は以上です。
App用パスワードを発行したら、Apple製ではないアプリ(OutlookやGmailなど)の利用時に “App用パスワード” を入力します。このとき、Apple IDのパスワードは使用しません。
また、パスワードを残しておくのはセキュリティ上も良くないので、不要になったApp用パスワードは削除しましょう。
削除する手順
- セキュリティの “App用パスワード” より『履歴を表示』をタップします。
- 作成済みのAppパスワードが一覧で表示されるので、不要なパスワードの『X』をタップします。
リセットするなど全てのパスワードを削除したい場合には『すべてのパスワードを消去する』をタップします。パスワード自体の文字列を確認することはできません。
App用パスワードを削除するやり方は以上です。
2ファクタ認証さえ設定しておけば、iPhone以外のデバイス(Androidスマートフォンなど)でもApp用パスワードの管理(作成や削除など)をすることができるようです。ただし、今後の仕様変更によって変わる可能性は大いにあるので「iPhoneを持っていない!」と言う場合には取り扱いに充分注意してください。