iPhoneユーザにはおなじみのiTuneはPCでiPhoneのバックアップが取れますが、XperiaをはじめとするAndroid端末でもPCでバックアップの取れるソフトがあります。
これまでのバックアップ
私はこれまでXperiaのバックアップにはroot化した上でアプリ「Titanium Backup」やカスタムリカバリのCWM、TWRPなどを利用してバックアップをしていました。
ただ、これらはバックアップしたデータを端末内に保存することが多く、初期化する際に誤って消してしまうことも多くありました。また、root化も必須であるため不慣れな人にとっては敷居の高いものでした。
最近のXperiaは必ずしもroot化は必要ないのではないかと思うほど完成度が高いのでroot化不要でも実行できるバックアップ機能を求めてみました。
Android4.0以上であれば標準機能でバックアップ化
Android4.0以上であればOSの標準機能でバックアップをすることが可能です。しかし、ADBと呼ばれるコマンドを用いて「adb.exe backup」を実行する必要があり、初心者向けではありませんでした。
Androidのバックアップを手軽に実現する「HoloBackup」
そんな素人泣かせな「adb.exe backup」を簡単に実行することのできるWindows用アプリケーションが「HoloBackup」です。
特にXperiaはSonyMobile純正のアプリケーションである「PC Companion」を併用すれば煩わしいドライバのインストールなども不要なので敷居がぐんっと下がります。
下準備
- 「PC Companion」のインストール
参考 PC CompanionをWindows10にインストールする方法これはドライバのインストールを簡潔にするためであり実際のバックアップ作業に「PC Companion」は使用しません。
したがって、わかっている人はドライバのインストールだけしておけば良いです。各端末のドライバは「Drivers – Developer World」からダウンロードできます。 - 「HoloBackup」のダウンロード&解凍
「HoloBackup」はこちらからダウンロードできます。インストールは不要で圧縮ファイルを解凍し任意の場所に配置すれば実行できます。
Xperia側の設定
「HoloBackup」を使用するためには端末側で設定が必要です。
- 設定→開発者向けオプションの「USBデバッグ」をオンにする。
参考 Androidスマホの “USBデバッグ” を設定する方法
- 設定→開発者向けオプションの「PCバックアップパスワード」を設定する。
初めて設定する場合は「現在のフルバックアップパスワード~」の入力は不要です。
- 設定→Xperia→USB接続設定の「USB接続モード」をメディア転送モード(MTP)にする。
Holo Backupの使用方法
- USBケーブルでPCとXperiaを接続し「HoloBackup.exe」を実行したら「Backup all without system apps」をクリックします。
- Xperia側にパスワードの入力を求める画面が表示されますので先ほど設定したパスワードを入力し、「データをバックアップ」をタップします。
- バックアップが開始されますので終了するまでしばらく待ちます。
フルバックアップの為、かなり時間がかかりますので気長に待ちましょう。また、フリーズしているように見えますがバックアップは実行されていますので慌てずにしばらく待ってみてください。
- バックアップが完了すれば「HoloBackupBackupsbackup.ab」に保存されます。レストアする際にはこのファイルを使用します。
まとめ
iTuneほどでは無いにしても、だいぶ手軽にバックアップを行うことができました。ただ、Androidのバックアップは不完全な部分もあるため、過信することなく非常時のためのバックアップと思っておいたほうが良いでしょう。