Xperia GX SO-04DはBootloader unLockができない機種なのでCyanogenModのようなカスタムROMを導入するのは難しいですが、比較的簡単に導入できるファイルが提供されているので、それをつかってCyanogenMod 12.1(CM12.1)をインストールしてみます。
CyanogenModとは?
古くからあるカスタムROMで、幅広い端末をサポートしOTA機能も搭載されているすぐれものです。CyanogenModをベースにしたカスタムROMがあるなど老舗的な存在です。
また、緊急地震速報に標準で対応しているので、日本国内での常用も可能でしょう。
今回導入するCyanogenMod 12.1(CM12.1)はAndroid 5.1 LollipopがベースのカスタムROMです。Android 6.0 MarshmallowがベースのCM13もあるようですが、不安定との事なので安定しているであろうCM12.1をインストールしてみます。
SO-04DのAndroid4.3化
CM12.1をインストールするためにはXperia GX SO-04DをAndroid 4.3 Jelly Beanまでアップデートする必要がありますが、SO-04DはAndroid 4.1.2 Jelly Beanまでしかアップデートされなかったので、グローバル版であるXperia TX LT29i化することで対応します。
詳細は「SO-04DをLT29i化してAndroid 4.3 Jelly Beanにアップデートする」を参照してください。
CyanogenMod 12.1を導入する方法
前提条件
- Android 4.3 Jelly Bean以上であること
- root化されていること
- カスタムリカバリ(CWMなど)がインストールされていること
必要なファイル
CM12.1
- cm-12.1-20151020-UNOFFICIAL-hayabusa.zip
作者である赤星(154氏)さんのページ「CM12.1 for Xperia GX (TX) with Locked Bootloader – The Middle of Nowhere / 辺境の憩い」からダウンロードできます。
- TX.4.3_ramdisk_replacer_for_CM12.1.zip(hijack-ramdisk for CM)
作者である赤星(154氏)さんのページ「CM12.1 for Xperia GX (TX) with Locked Bootloader – The Middle of Nowhere / 辺境の憩い」からダウンロードできます。
その他
- CWM6-cDM_v2.5_vfix2_MultiRecovery.zip
「CWM6-cDM_v2.5_vfix2_MultiRecovery」からダウンロードできます。
- XT-lockeddualrecovery2.8.21-RELEASE.flashable.zip
“[NUT]’s XDA download page“から”XZDualRecovery”→”XZDualRecovery 2.8.21″とたどるとダウンロードできます。
“2.8.21”はバージョンによって異なります。特に理由がなければ最新版を使用して問題ないでしょう。 - GApps
GAppsはPlayストアをはじめとしたGoogle系アプリのパッケージで、様々なパッケージが用意されてます。どのパッケージを使用するかは好みですが、今回は「The Open GApps Project」より“open_gapps-arm-5.1-pico-20151124.zip”をダウンロードしました。
“pico”は最小構成のパッケージで必要なアプリはGoogle Playからダウンロード&インストールする必要があります。 - UPDATE-SuperSU-v2.46.zip【任意】
「SuperSU Download」からダウンロードできます。
導入手順
ROM導入用カスタムリカバリのインストール
CWM6-cDM_v2.5_vfix2_MultiRecovery.zipをSO-04Dへ格納しておきます。
- SO-04Dを再起動します。
- SONYロゴが表示されている際にLEDが青く点灯したら、ボリュームダウンキーを連続で押下するとLEDが緑色に変化しCWMが起動します。
- “install zip” → “choose zip from sdcard”と遷移し「CWM6-cDM_v2.5_vfix2_MultiRecovery.zip」を選択します。
- インストールするか問われるので問題がなければ「Yes – Install CWM6-cDM_v2.5_vfix2_MultiRecovery.zip」を選択します。
- 「+++++Go Back+++++」を選択し、TOPから「reboot system now」を選択します。
- 再起動するのでSONYロゴが表示されている際にLEDが青く点灯したら、ボリュームダウンキーを連続で押下するとLEDが緑色に変化し今度はTWRPが起動します。
CM12.1のインストール
- “install”より「cm-12.1-20151020-UNOFFICIAL-hayabusa.zip」をインストールします。
- 次に“install”より「XT-lockeddualrecovery2.8.21-RELEASE.flashable.zip」をインストールします。
- 次に“install”より「TX.4.3_ramdisk_replacer_for_CM12.1.zip(hijack-ramdisk for CM)」をインストールします。
- 次に“install”より「GApps(今回はopen_gapps-arm-5.1-pico-20151124.zip)」をインストールします。
- 次に“install”より「UPDATE-SuperSU-v2.46.zip」をインストールします。【任意】
- 次に“Wipe” → “Advanced Wipe”より「cache」「dalvik cache」「Data」をチェックしWipeします。
- 最後に“Reboot” → “System”より再起動します。
以上で完了です。
CyanogenMod 12.1のパフォーマンス
Xperia GX SO-04DへカスタムROMをインストール後にベンチマークを取ってみました。詳細は「SO-04Dに導入したカスタムROMのベンチマークをまとめるよ」を参照してください。
まとめ
Xperia GX SO-04Dはメモリが1GBしかないのでCyanogenMod 12.1は荷が重いのではないかと思いましたが、実際に使用してみると軽快に動作してくれています。