Xperia Z3 Compact SO-02Gのroot化はAndroid 4.4.4 KitKat(ビルド番号:23.0.B.1.59)でしか行うことができません。そのため、root化を維持したままAndroid 5.0.2 Lollipopなどへアップデートするためには少々手順が必要です。
root化及びそれに関連する事はすべて自己責任です。何がおきても一切の責任は負いません。
概要
root化されたXperiaは通常の方法ではアップデートすることができない事が多いです。そのため、カスタムリカバリ(TWRPなど)から専用のzipファイルを用いてアップデートする手法が確立しており、このzipファイルを『preroot.zip』と呼んでいます。
このpreroot.zipは多くの場合、メインとなるファイルが含まれていない状態で配布されていることが多いので自分自身で完成させる必要があります。
前提条件
- root化されていること
- カスタムリカバリ(TWRPなど)がインストールされていること
- セキュリティで『提供元不明のアプリ』がオンであること
- 開発者向けオプションで『USBデバッグをオンにする』がオンであること
参考 Androidスマホの “USBデバッグ” を設定する方法
必要なファイル
- twrp_prerooted_Z1C_lollipop.zip(=preroot.zip)
【Xperia】Z1 Compact化とLollipopアップデートとroot取得を同時に行うprerooted.zip【Z1 f】
http://cubeundcube.blogspot.jp/2015/04/xperiaz1-compactlollipoprootprerootedzi.html - Z3C-lockeddualrecovery2.8.21-RELEASE.installer.zip
- アップデート対象の.ftf(SO-02G_23.1.B.1.317_NTT_DoCoMo_JP.ftfなど)
prerooted.zipを作成する手順
twrp_prerooted_Z1C_lollipop.zipは、メインとなるファイルが含まれていない “スケルトン” の状態なので必要なファイルを取得し含める必要があります。
- 用意したアップデート対象の.ftfは、ZIPファイルなので展開(解凍)することができます。展開するとkernel.sinとsystem.sinがあるので、この2ファイルをそれぞれkernel.elfとsystem.ext4に変換します。
- 作成した”kernel.elf”と”system.ext4″を『twrp_prerooted_Z1C_lollipop.zip』のルートに含めます。
prerooted.zipを作成するやり方は以上です。インストールする前にバックアップすることをオススメします。
インストールする手順
- 作成済みのtwrp_prerooted_Z1C_lollipop.zipを内部ストレージに格納します。
Androidスマホとパソコンを “USB接続” してファイルのやり取りを行う方法Xperiaなどスマートフォンのカメラで撮影した写真(画像)は本体の内部ストレージ(またはSDカード)へ保存されますが、そのままだと紛失等をした際に写真(画像)がなくなってしまうので、USBケーブルを使ってパソコンなどへコピーしておくとよい...
- スマートフォンを再起動させると、LEDが緑色に光って「ブルッ」と震えるので、本体のボリュームダウンキーをポチポチと連続で押下し、LEDの色が変わったらやめます。
- カスタムリカバリーが起動したら『Install』をタップして、内部ストレージに格納した “twrp_prerooted_Z1C_lollipop.zip” を選択します。
- インストールが完了したら、左下の『ホーム』アイコンをタップして初期画面に戻ります。
- 次に『Wipe』→『Adcanced Wipe』とタップし “Dalvik Cache” と “Cash” にチェックをつけてから『Swipe to Wipe』をスワイプします。
- Wipeが完了したら、左下の『ホーム』アイコンをタップして初期画面に戻ります。
- 最後に『Reboot』→『System』をタップして端末を再起動します。
カスタムリカバリでpreroot.zipをインストールするやり方は以上です。
preroot.zipをインストールした後は、スマートフォン本体が完全に起動するまでに時間がかかります。また、preroot.zipをインストールするとカスタムリカバリーは消えてしまうので、必要に応じて再インストールしておきましょう。