スマホの価格差は本体スペックの何に影響しているのか?

スマートフォンのスペックは「ハイエンド」や「ローエンド」を始め「ミドルレンジ」など呼ばれ大別することができ、多くの場合で価格も比例しますが、価格が安いからと言って「全てにおいて劣る」わけではありません。

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スペックによる分類

スマートフォンのスペックは大きく3つに分類することができます。

ハイエンド」とは、シリーズ(Xperiaなど)のうち最上位モデルを指す言葉です。スペックが高いのはもちろん本体の素材などにも「こだわり」がみられ、フラッグシップとなりうることが多いです。価格も昨今では10万円を超えることもあり高級品と言えます。

ローエンド」とは、価格を抑え比例してスペックも抑えられているモデルを指す言葉です。初心者用としてエントリーモデルとされることが多いです。価格は比較的に廉価であり4万円程度になっています。

ミドルレンジ」とは、前述した “ハイエンド” と “ローエンド” の中間にあたるモデルを指す言葉です。性能と価格のバランスを取ったモデルとされています。価格も中間にあたる5万円から6万円程度が多いでしょう。

ただし、これらの「言葉」は明確に定義されているわけでは無いようで、人や組織によって多少の違いがあるので注意してください。

スペックの違い

「ハイエンド」「ローエンド」「ミドルレンジ」によるスペックの違いは大きく出る項目もあれば変わらない項目もあります。また、場合によっては「ローエンドの方が性能が良い」と言う項目もあります。

ハイエンドミドルレンジローエンド
SoCSnapdragon 800番台Snapdragon 600番台Snapdragon 400番台
OSAndroid 8 OreoAndroid 8.0 OreoAndroid 7.1 Nougat
液晶5.7インチ5.2インチ5,5インチ
解像度HDR FHD+
(1080×2160)
フルHD
1080×1920
HD
720×1280
内部ストレージ64GB32GB32GB
メモリ4GB3GB3GB
背面カメラ1,900万画素2300万画素1300万画素
前面カメラ500万画素800万画素800万画素
バッテリー3,180mAh3,300mAh3,300mAh
急速充電USB PDQuick Charge 3.0
非接触ICNFCNFCNFC
USBUSB Type-CUSB Type-CUSB Type-C
Bluetooth5.05.04.2
生体認証指紋センサー指紋センサー指紋センサー
SDカードmicroSDXC
(400GB)
microSDXC
(256GB)
microSDXC
(256GB)
その他ワイヤレス充電(Qi
防水(IP65/68)

違いが見られる項目

SoC

CPUなどを搭載しスマートフォンの性能を表すのに良く使われる項目で、価格による差が大きく出やすい項目です。このSoCはQualcomm(メーカー名)のSnapdragon(シリーズ名)が有名です。

Snapdragonを例とすると「800番台」「600番台」「400番台」が使われていることが多く、数字が大きいほど性能が良いとされ「ハイエンド」「ミドルレンジ」「ローエンド」の順に搭載されることが多いです。

3Dゲームなど重い処理をする場合には「800番台」が必要ですが、それ以外であれば「600番台」「400番台」でも問題なく動作することが多いです。

OS

Androidスマートフォンの場合には “Android OS” であることに違いは出ませんが、バージョンの違いが出ることが多いです。

「ハイエンド」や「ミドルレンジ」では最新バージョン、「ローエンド」では前バージョンが搭載されていることが多いです。

また、発売後のアップデートにも違いが出ることが多いので、OSバージョンに「こだわる」と言う場合には注意が必要です。

解像度

画面のきめ細かさを表す項目で、価格による差が大きく出やすい項目です。

発売される時期によってトレンドが違いますが “FHD+(1080×2160)” > “フルHD (1080×1920)” > “HD (720×1280)” などの順で採用される場合が多く、数が大きいほど性能が良いとされています。

ただ、解像度が大きいと処理における負荷も大きくなるため、同SoCであれば解像度が低いほうが全体の性能は良くなるなど一概には言えない項目でもあります。

また、「ハイエンド=ミドルレンジ」や「ミドルレンジ=ローエンド」と言ったように隣り合うモデルで差が生まれない場合もあります。

内部ストレージ

スマートフォン本体に保存できるデータ容量を表す項目で、価格による差が大きく出やすい項目です。

数字が大きければ大きいほど多くのデータを保存できますが、保存するデータ量は人によって大きく異なるので「大きければ良い」と言うわけでもありません。

また、Androidスマートフォンの場合にはmicroSDを使って増設することもできます。

メモリ

価格による差が大きく出やすいですが、その数値の差が大きく表れにくい項目です。

SoCと同様に3Dゲームなど重い処理をする場合には、数値が大きければ大きいほど快適な動作が期待できますが、そうでなければ多少の差で違いが見えにくいかもしれません。

ただ、内部ストレージと違い増設ができないので、長く使うのであれば数値の大きな機種がオススメです。

急速充電

バッテリーの大容量化に伴う充電時間の短縮を目的に搭載される項目です。

SoCにSnapdragonが搭載されている場合にはQuick Chargeが搭載されていることが多いですが、比較的に新しい機種ではUSB PDUSB Power Delivery)が搭載されていることがあります。また、メーカー独自の方式が選択されていることもあります。

「ハイエンド」や「ミドルレンジ」などで差が出ることは少ないですが、「ローエンド」では非対応であったりすることもあるので注意が必要です。

USB

Androidスマートフォンでは “microUSB” や “USB Type-C” が選択されていることが多い項目です。

「ハイエンド」や「ミドルレンジ」では “USB Type-C” が選択されていることが多いですが、「ローエンド」では “microUSB” が選択されていることもあります。

ただ、前述した急速充電との兼ね合いで選択されていることも多いです。

Bluetooth

ワイヤレスイヤホン(イヤフォン)などと接続するために使われる項目です。

スマートフォンであれば「搭載されていない」と言うことは無いでしょうが、バージョンの違いに注目する必要があります。バージョンは一般的に数字が大きいほうが「新しい」「高機能・高性能」であることが多いです。

特にワイヤレスイヤホンを使用する人はバージョンによって利便性が異なる場合があるので注意が必要です。

その他

比較的に新しいとされている項目は「搭載されている」「搭載されてない」の違いが出やすい項目です。

例えば、「防水・防塵」を始め「Qi(ワイヤレス充電)」と言ったような項目が代表的でしょう。

日本では当たり前でも海外では異なる場合には、差が出ることがあります。

違いが少ない項目

液晶

画面の大きさや本体のサイズを表す項目です。注意点しては「液晶が大きい」からと言って「解像度が大きい」わけではありません。

価格による差が出そうな項目ですが、「大きいから高い」「小さいから安い」と言ったことも無く、機種のコンセプトに合わせたサイズが選択されていることが多いです。

ちなみに、一部では「ローエンド」ほど画面サイズが大きいと言う場合もあります。

カメラ

画素数で表されることが多い項目です。

画素数が大きいからと言って「写真が綺麗に撮れる」わけでは無いので、「ハイエンドだから画素数が多い」「ローエンドだから画素数が少ない」と言ったことは無く、機種のコンセプトに合わせて選択されることが多いです。

このため、「ローエンド」でもカメラ機能を売りにしていれば、高い画素数が選択されることもあります。

バッテリー

容量で表されることが多い項目です。

一般的に、容量が大きければ大きいほどバッテリーの持ち時間が長くなると言われていますが、ユーザーの使いかた次第なので一概には言えません。

また、容量が大きければ大きいほど本体サイズも大きく重量も重くなるので、「ハイエンド」は計算されたサイズが選択されることが多いです。逆に「ローエンド」などでは容量の大きさを売りにすることがあるので、その場合には比較的に大きい容量が選択されることがあります。

非接触IC

NFCやFelicaなどの項目で “おサイフケータイ(Google Payなど)” を使う際には必要となります。

NTTドコモを始めauやソフトバンクなどから販売されている機種であれば “Felica” が搭載されていることが多いですが、SIMフリーの場合には搭載されないことがあります。

このため、「ハイエンド」「ミドルレンジ」「ローエンド」に関係するわけではありません。

生体認証

指紋認証や顔認証などの項目です。

「ハイエンド」「ミドルレンジ」「ローエンド」による違いが出ているかもしれませんが、そもそも指紋認証は搭載している機種が多く、顔認証は搭載している機種が少ないので、傾向がわかりにくい部分でもあります。

SDカード

microSDカードスロットの有無を表す項目です。

AndroidスマートフォンであればmicroSDカードが使えると思われがちですが、昨今では非対応な機種も増えてきました。

ただ、「ハイエンドだから対応」「ローエンドだから非対応」と言うわけでは無く、ハイエンドでも非対応な機種があります。

まとめ

日本国内では「ハイエンド」とされる機種が人気ですが、人によってはオーバースペック気味でもあるので、用途に合わせたスペックを選択したほうが価格の面も併せてコストパフォーマンスが良いでしょう。

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