携帯電話やスマートフォン使われている通信方式(ネットワークタイプ)には “3G(CDMA方式)” や “4G(LTE方式)” などがありますが、Androidスマートフォンではネットワークタイプを手動で変更することができるようになっています。一般的には “3G” よりも “4G” の方が通信速度が速いですが、利用者が多い場合などには “3G” に切り替えて通信したほうが早くなることがあるので、必要に応じて変更してみると良いでしょう。
なぜ “4G” の方が遅いのか?
携帯電話やスマートフォンに使われている通信方式は “4G(LTE方式)” と “3G(CDMA方式)” に分かれており、2016年06月の現在では “4G” を使って通信するスマートフォンが増えています。
大勢のユーザーが一度にスマートフォンを利用する場合には通信が混雑する輻輳状態になりますが、前述したように “4G” で通信するスマートフォンが増えた影響で4Gの回線が混雑することになります。しかし、その反面で “3G” を使った通信には余裕があることが多く、余裕がある “3G” よりも混雑した “4G” の方が「通信速度が遅い」と言った逆転現象が発生する場合があります。
輻輳状態の場合には、その場所から移動することが一番の解決策ではあるものの、それが叶わない場合と言うのは往々にしてあるものです。このため、通信速度が極端に遅くなったり通信ができないくなったりした場合には、通信方式を切り替えて “3G” のみで通信するようにすると改善するかもしれません。
Androidスマートフォンでは通信方式(ネットワークタイプ)を切り替えられるようになっています。機種によっては「3Gのみ」と言った指定もできるのでチェックしてみると良いでしょう。
参考 iPhoneにおいて4Gをオフにして3Gのみで通信する方法
ネットワークタイプを変更するには?
ネットワークタイプを “4G(LTE方式)” や “3G(CDMA方式)” に切り替えるには『設定』から行うやり方と『隠しコマンド』から行うやり方の2種類があります。
設定から変更する手順
- 設定より『ネットワークとインターネット』をタップします。
- ネットワークとインターネットより『モバイルネットワーク』をタップします。
- モバイルネットワークより『優先ネットワークタイプ』をタップします。
- 表示されたダイアログより『3G』や『3Gのみ』などを選択します。
表示が “LTE” となっている場合には “4G” を “CDMA” となっている場合には “3G” を示しています。また、その他に “GSM” とある通信方式は日本で使われていないため選択する必要はありません。
設定からネットワークタイプを変更するやり方は以上です。
機種によっては “3Gのみ” と言った選択ができない場合がありますが、その場合には隠しコマンドを使って強制的な変更を試みてみましょう。
ダイヤルアプリから行う手順
- テスト中の画面より『携帯電話情報』をタップします。
- 携帯電話情報の “優先ネットワークの種類を設定” より『(プルダウン)』をタップします。
- プルダウンメニューより『WCDMA only』をタップします。
後で元に戻せるようデフォルト値を覚えておきましょう。メニューに表示される “CDMA” とは “3G” を指しています。
隠しコマンドからネットワークタイプを変更するやり方は以上です。
機種によっては『再起動』または『機内モードをオン→オフ』すると元に戻ります。そのため、永続的に設定することはできない場合があります。
電波状況が悪いと “3G(CDMA方式)” と “4G(LTE方式)” が行ったり来たりしてしまうことがあります。その為、通信速度の改善だけでなく安定した通信も期待することができます。
また、4Gに固定にすることで4G電波の弱いところ(無いところ)では意図的に圏外の状態を作ることもできるので、アプリの作成などで圏外テストをしたい場合など流用することもできるでしょう。
また、4Gが圏外で3Gでしか通信できないような場所に長時間とどまるような場合には、バッテリーの節約にもなるかもしれませんので切り替えてみることをオススメします。