XperiaにはOSなどのシステムファイルを1つのイメージファイルで扱える “FTF” と呼ばれる形式(非公式)があります。通常では使用することは少ないですが、root化などカスタマイズをする人は自分で作成できるようにしておくと便利です。
FTFってなに?
FTFとは “FlashTool File” の略で、その名のとおり「FlashTool」と呼ばれるソフトウェアで使用するための専用ファイルです。
このファイルは、Xperiaの初期化状態をイメージファイル化したもので、FlashToolでスマートフォン本体に焼く(適用する)ことで初期化したり任意のバージョンにすることができます。
FTFを作成する手順
パソコンよりFlashtoolを用いて作成するために環境構築が必要となります。また、Flashtoolには新旧2つのバージョンが配布されていますが、今回は新しいバージョン0.9.22.3を用いています。
- Flashtoolを起動したら『XFアイコン』をクリックしXperiFirmを起動します。
少し判りにくいですが “雷アイコン” の行にあり “XF” と書かれた丸いアイコンです。
- XperiFirmが起動したら左のサイドメニューより『目的の端末(モデルナンバー)』を選択します。
今回は例として “Xperia X Compact” の “F5321” を選択しました。
- XperiFirmの中央に表示された国別リストより『目的の国(CDA)』を選択します。
今回は例として “Thailand(CDA:1304-8436)” を選択しました。
- 続けて右のサイドメニューより『ファームウェアバージョン』をクリックします。
- 表示されたダイアログの内容に問題が無ければ『Download』をクリックします。
- 自動的にダウロードが開始され “Downloaded successfully!” と表示されれば完了なのでXperiFirmを閉じます。
Downloadsダイアログの他にXperiFirm本体のウィンドウも閉じる必要があります。
- Flashtoolに戻ると処理が進むので “finished” と表示されれば完了です。
FlashtoolでFTFを作成するやり方は以上です。
FTFはどこに?
作成されたFTFは、以前であれば “C:\flashtool\firemware” に保存されていましたが、使用したバージョンでは保存先が異なっておりFlashtoolより確認することができます。
- Flashtoolより『雷アイコン』をクリックします。
- 表示されたダイアログより “Flashmode” を選択し『OK』をクリックします。
- 表示されたダイアログの “Source folder” で保存場所を確認することができます。
FTFの保存先を確認するやり方は以上です。
FTFを使うアップグレードはもちろんダウングレードをすることもできるので、所有しているXperiaのFTFはマメに作成しておくとイザと言う時に便利です。