Androidスマートフォンでは、アプリを終了させたつもりでも裏(バックグラウンド)で動作している場合があります。このため、アプリを完全に終了(停止)させるには所定の手順を踏む必要があるので、不要なアプリはしっかりと終了させておくと良いでしょう。
スマホアプリの挙動
アプリを終了させるには「ホームボタンをタップする」と言った操作をすることが多いですが、すぐに同じアプリを起動すればホームボタンをタップする前の状態に戻すことができます。これは「アプリを終了させる」と言う意味ではなく「アプリを一時的に非表示にする」と言った意味合いがあり、これを「アプリをバックグラウンドへ移行する」と言い動作し続けることになります。
しかし、同時に動作させることのできるアプリには上限があるために、バックグラウンドに移行したアプリは自動的に終了されます。アプリを改めて起動した際に「途中から表示される」場合と「最初から表示される」場合があるのはこのためです。
したがって、一般的にはスマートフォンアプリで終了ボタンを使うこと無く「アプリを終了させる」と言うことを明示的に操作する必要はありません。ただ、逆に「途中から表示されるのは困る」「最初から表示したい」と言う場合には、アプリを手動で完全に終了させてみると良いかもしれません。
アプリ履歴から終了させる手順
Android 10以降、Android 9 Pie、Android 8 Oreo以前でアプリ履歴を表示するやり方が変わっています。そのため、Android 10以降とAndroid 9 PieとAndroid 8 Oreo以前では操作が異なるので注意してください。
ジェスチャーナビゲーション
- 画面下部の『バー』を上へスワイプします。
- これまでに動作しバックグラウンドで実行されているアプリの一覧が表示されるので『(対象のアプリ)』を 上 へスワイプします。
履歴からすべてのアプリを一括で終了させたい場合には『すべてクリア』をタップします。表示されていない場合でも左から右へ全てスクロールすると表示される場合があります。
2ボタンナビゲーション
- 細長いピル型となった『ホームボタン』を上へスワイプします。
- これまでに動作しバックグラウンドで実行されているアプリの一覧が表示されるので『(対象のアプリ)』を 上 へスワイプします。
履歴からすべてのアプリを一括で終了させたい場合には『すべてクリア』をタップします。表示されていない場合でも左から右へ全てスクロールすると表示される場合があります。
3ボタンナビゲーション
- 画面下部のナビゲーションバーより一番右にある『マルチタスクメニュー』をタップします。
- これまでに動作しバックグラウンドで実行されているアプリの一覧が表示されるので『(対象のアプリ)』を左右のどちらかへスワイプさせます。
履歴からすべてのアプリを一括で終了させたい場合には『すべて削除』をタップします。表示されていない場合でも上から下へ全てスクロールすると表示される場合があります。
アプリ履歴から終了させるやり方は以上です。
ただし、機種やバージョンによっては「履歴を削除しているだけ」で「アプリを終了してはいない」と言った場合もあるようで、その場合にはアプリ情報から強制終了させることができます。
アプリ情報から強制終了させる手順
- 設定より『アプリと通知(アプリ)』をタップします。
- アプリと通知(アプリ)より『〇個のアプリをすべて表示』をタップします。
- アプリ情報より『(対象のアプリ)』をタップします。
対象のアプリが “システムアプリ” の場合には表示させる操作が必要です。
- 対象のアプリ情報より『強制停止』をタップします。
アプリ情報から強制終了させるやり方は以上です。
アプリの終了は自動的に行ってくれる部分なのでユーザーが気にするところではないですが「見えないところ(バックグラウンド)で動作しているアプリ」と言うのが気に入らない場合には、こまめに手動で完全終了させると良いかもしれません。ただし、中には強制終了させることによって不具合が生じる可能性もあるので注意してください。
また、バックグラウンドに移行したアプリを即終了させる設定もあります。