日本時間の2017年08月22日に、Googleより “Android 8.0” の発表がありました。長らく謎だったコードネームは “Oreo” となったようです。
コードネームは?
Android OSには、各バージョンにて “お菓子” の名称を用いたコードネームが付与されています。前バージョンであるAndroid 7では、コードネームを広く公募し “Nougat” となりましたが、Android 8.0ではOreoとなりました。
発表自体はコードネームの公開のみで終わりましたが、新機能および変更点は “Android O Developer Preview” によってある程度は判明しています。
新機能
ピクチャー・イン・ピクチャー
ピクチャー・イン・ピクチャーとは、Android TVではAndroid 7.0から搭載されていた「動画を小窓で再生できる」機能で、他のアプリを使いながら常にYouTubeなどを再生し続けることができます。マルチウィンドウと似てますが、テレビ番組の “ワイプ” をイメージすると良いでしょう。
参考 Android 8.0 Oreoのピクチャー・イン・ピクチャーをお試し!
Smart Text Selection
Smart Text Selectionとは、ダブルタップするだけで「住所や電話番号部分のみを選択できる」機能です。これまでは指でなぞることで選択していたため、範囲を大幅に超えてしまったり、1文字が選択できなかったりと不便な面がありましたが、簡単に選択できるようになります。
また、選択された文字列に対して電話番号なら電話アプリ、住所ならGoogleマップを起動すると言ったことが可能であるため、コピーして貼り付けると言った作業が不要になります。
ナビバーにショートカット
ナビゲーションバーと言えば “戻る” を始め “ホーム” や “マルチタスク” のように3つのアイコンが表示されていますが、これに加えて任意のショートカットを2つ設定することができます。ただし、設定できるショートカットは複数から選択する形で提供されれるので “任意” のアプリを設定することはできないようです。
ロック画面にショートカット
ロック画面から起動できるのは “カメラ” など決まったアプリでしたが、任意のアプリを設定することができるようになります。ZenFoneシリーズなどでは既に実装されていた機能ですが、Android標準の機能として提供されます。
アイコンを長押しで新着通知
アプリが行う通知は通知領域を開くことで確認していましたが、通知を発行したアプリはアイコンに “ドット” が表示され、アプリアイコンを長押しするだけで通知を確認することができるようになります。
変更点
UI
各種UI(ユーザー・インターフェース)が大幅に変更になり、シンプルでわかりやすくなります。変更内容も細かいので気が付かない場合もあるかもしれません。ただ、バージョンを飛ばして利用するばあには少々戸惑うことも考えられます(Android 5.0からAndroid 8.0など)。
起動時間の短縮
スマートフォンを電源オフの状態から起動すると意外と長い時間が必要でしたが、前バージョンのAndroid 7 Nougatと比較して半分の時間で起動するようになりました。スマートフォンは滅多に電源を切ったり再起動したりするものではありませんが、だからこそ実行した際に短時間で元の状態に戻るのはメリットです。
各機種のアップデートは?
各メーカーによって対応は異なります。また、これらの新機能や変更点は、搭載されるスマートフォンの全てで使えるわけではありません。製造メーカーや販売キャリアの意向によって無効にされたり、競合する機能は別の形で実装される可能性もあるので注意してください。